けれど、現実は違う。





どれだけアナタに恋しても、どんなにアナタを愛しても、アナタは少しも振り向いてなんかくれない。





理由なんて、わかってる。





それが、世界を壊したって、アタシを壊したって、変わりはしない事実だってことも。





でもね。





アタシは産まれてから一度だって、自分が「オトコ」だなんて思ったことはない。





これっぽっちもない。





ないんだよ?





だから―――