でもリエはアタシに何でも話してくれるわけじゃない。





「早く家から出たい………」





いつも言葉を選んで話す。





「こんな家から………」





それはきっと、アタシを傷つけないため。





「もうイヤだよ―――」





泣くことしかできないアタシの手をリエはぎゅっと握った。