「………ハルちゃん」





目を開けると彼が覗き込んでいる。





「服もほとんど乾いたし、雨も止んだみたいだからそろそろ帰るよ」





「あ………ウソ? アタシ寝ちゃってた? ごめん」





「いいよ。はい」





彼はきちんとたたまれたアタシの服を手渡した。