那紅流はアリスが寝ている大きなベットに正座をして座っていた。




「なんで那紅流が!?
それにどうやって入って来たの」





「窓からですよ」






那紅流はニコッとまた笑いながら答えた。




「えっ、鍵かかって・・・」





「鍵、開いてましたよ?」




アリスが窓をみると、確かに窓は開いていた。



おかしいな・・・

確か閉めた筈なんだけど。



「アリス、どうかしましたか?」





そう那紅流は言いながらアリスの顔の前で手を振った。


アリスは那紅流の顔をじっと見た。




まさか那紅流がこじ開けたとか・・・




「あ、アリス?」




「・・・ううん、なんでもない。
それで、何の用があったの?」




「あ、そうでした!
アリスにGameの説明をしていなかったので、ノエルの目を盗んで会いに来ちゃいました!」





那紅流が言った言葉に今度はアリスが?を浮かべた。


それを那紅流はなんで那紅流が?
と思われたと思った。




「私、このGameでは説明人をして、アリスの手助けをしています」





更にアリスは?を浮かべた。



だってアリスはチェシャ猫から、チェシャ猫が説明人だと言われた。