広間に戻るとチェシャ猫がいた。
「チェシャ猫!」
「アリス、白毛玉の居所がわかったぞ」
ピタッ
小走りをしながらチェシャ猫に近づいていたアリスの足が停まった。
えっ、白毛玉ってなに?
ってゆーかなんか今のチェシャ猫恐いっ!!
「チェシャ猫、白毛玉って・・・?」
「白い兎のことだけど」
「あ、そなんだ・・・」
仲悪いのかな・・・
「チェシャ猫、アリスに何かあったら貴方の首をはねますからね」
アリスと一緒に来た王女は横から物騒なことを言い出した。
それにアリスはぎょっとした。
「セリア、可愛い顔してこわいこと言わないで・・・」
「あら、アリスのほうが可愛いわ」
そう言いながら王女はアリスの頭を撫でた。
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