いや、別にいいんだけど・・・。
それより今
「王女・・・?」
アリスが呟くと王女はニコッと笑った。
「こんにちはアリス。
私はこの国の女王の妹、セリア=ミューカ。よろしくね」
「あ、こちらこそ!
・・・って、ああっ!!」
いきなり大声を出したアリスに王女もチェシャ猫もびくっと肩を揺らした。
「ど、どうしたアリス?」
チェシャ猫が恐る恐るきくとアリスは王女に聞いた。
「ここに、頭から白い兎耳はやした男が来なかった!?」
「白い兎耳って、もしかしてルーイのことかしら?」
「そうそれ!私あいつを見つけて一発ぶん殴ろうと!!」
そう言いながらアリスは拳をわなわなと震わせた。
こんなところに連れて来て、ゲームとか言われて・・・
「そんなのわかるかーーー!!!」
今度は城中にアリスの声が響いた・・・とか響かなかったとか。
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