車を降り、コンビニへ行き、電車に乗ってからも
まーは一言も自分から話そうとしなかったし、私の方へ視線さえまともに向けてくれなかった。


まるで目の前にいる私のことを避けているかのように…




私が何か話しかけても返ってくるのは 「うん」
とか「そう」とか 「へぇ」 だけ……



「どうしたの?」

と聞いても、

「別にどうしもしない」


という返事が返ってくるだけ。



お昼を食べているときも、動物園で動物を見ている時も、 まーは隣にいるのに どこかとても遠い所にいるような気がしてしまうくらい、一緒にいるのに一緒にいる気がしなかった。


見えない深い深い溝が、私とまーの間にあった。







こんなまー、私の知っているまーじゃない。

私の大好きなまーじゃない。


こんなのまーじゃない。








最悪なデートの帰りの車の中、 その日一日我慢していた涙が一気に溢れだした。