「---四番、ショート、安藤君。---」 安藤尚が呼ばれる。 あたしは無意識に立ち上がった。 「まぁ、彼氏だもんね!」 今日華の冷やかしに、少し赤くなりながら、 目は確実に、安藤尚を捕えていた。 今はノーアウト満塁。 セカンドベースには今日華の彼氏、優也くんがいる。 確か、優也くんはバントの天才…だから、二番バッターになったんだよねェ… やっぱ、すごいや。