一の君は、深いため息をおつきになって、しばらく一の姫の紅君とお戯れになるのを眺めていらっしゃいましたが、やがて、静かにお部屋にお戻りになりました。
「…………」
筆と硯をおとりになって、文机に薄紅梅の重ねにお置きになった薄様に、御年の割にはしっかりとした文字を、散らしていかれます。
「…………」
筆と硯をおとりになって、文机に薄紅梅の重ねにお置きになった薄様に、御年の割にはしっかりとした文字を、散らしていかれます。
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