木々は赤や黄色と鮮やかに色付き始めるのに、

何故か物悲しさを覚えるのは、段々と頬に当たる風が冷たくなり、

人肌が恋しく感じるようになってきたからだろうか…。


いや、それだけではない大きな理由が私にはあった。


学校は、文化祭に向けて大いに盛り上がっているのに、心から楽しめていない…。



それは、文化祭の出し物を決めているときだった。