カズキのお陰で、あれ以来
ウエハラ先輩が
私の前に現れることは無くなった

カズキとの関係は相変わらずの
ままだが、
想いが自分と同じことも
知ることができた


何時ものように過ぎていく毎日は、
あの時不安に感じた
ウエハラ先輩の言葉も、
カズキの見せた表情も
私の脳裏から徐々に薄れさせていた