「はぁ~」

いつの間にか吐く息が白く見えるようになり、何故か毎朝玄関を出るとやってしまい
やっては寒さを実感し、身震いしていた


「はぁ~…」

「ねえ、携帯の彼のことは解決したんでしょ?」

昼休み、頬杖をつきながら携帯を見つめ
溜め息をついている私にサキちゃんが聞いてきた


ケンジのことはあのメールがくる前に、
バイト終わりにサキちゃん、カズキに
話していた

「えっ?違う違う!
彼のことじゃないよ、
今月ちょっとお小遣いピンチで」

エヘヘ…と笑ってみせる


『なんだ~…』と胸を撫で下ろすサキちゃんを
見ながら少し罪悪感にさいなまれていた

本当はサキちゃんのいう通り
ケンジのことだったからだ

でも私自身この感じをどう伝えたらいいのか分からなかった…