私が直ぐにカズキのところに向かうと

「コーヒーお代わり下さい」と言った後に小声で
『大丈夫だった?何か先輩に困ってたみたいだったから…』


そう…
サキちゃんもカズキも私とウエハラ先輩との事情
先輩を苦手にしていることも知っていて
こうやってちょこちょこ手助けしてくれる


私は、カズキに「少々お待ち下さい」と頭を下げながら小声で『有り難う大丈夫』と笑顔で答えた



学校とバイトで毎日忙しかった私は、家には帰って寝るだけの生活になっていて気付かなかった


ケンジからメールが来なくなっていたことに……