そんなので誤魔化されるはずもなく、リビングで髪を拭いているお母さんの背中に

「お父さんでしょ?
…私のせい…だよね。」

俯いて下唇を噛み締める私。


この時間、こんな話しが出来るのは、年に一度
お父さんが出張で唯一いない日だから…。



そんな私に視線を向けて
お母さんが

「ルリカのせいじゃないわよ

元々キレると手をあげる人だったし…。」


確かに、以前から手をあげることはあったけど

「でも……。」

あんな沢山の痣が出来るほど酷くなかった…。