洗面所に忘れた髪止めを取りに行った時、丁度お風呂からあがったお母さんに出くわし

ふと目に入った体のあちこちに出来た痣を見て思わず私の口から出た言葉だった。


私が居ても気にすることなく体を拭いていたのに

この言葉に、思い出したかの様に慌てて体を隠しながら

「あぁ…、うん…。」

少し苦笑いを浮かべて言葉を濁し、着替えを終えると、足早にその場を立ち去った。