「いや~。それにしても椎夏ちゃん、可愛かったなぁ。」 椎夏? ・・・・・・あぁ、あの茶髪がかった髪の女ね。 「お前、もしかして・・・・・・。」 「ハハッ。ばれた?」 ハァ。 そういうこと。 「だってさ、やっぱ一人じゃ声かけにくいじゃん?でも、遙貴を巻き込んだのは悪いと思ってる。ゴメン。」 「まぁ、別に良いけど。」 照れて頭を掻く夾也の表情は、初めて見るものだった。