笑ってる、岩倉の顔目掛けて、 蹴りを入れた。 岩倉は、バランスを失って、 後ろに倒れた。 雨の中に、まっさかさまに落ちてゆく。 「あんたが、異様に弱かったこともね」 キリカはつぶやいた。 岩倉は、 地面で頭を打ったらしく、 伸びている。 キリカは振り返った。 ソウマが立っている。 けれど、様子がおかしい。 と、 ソウマの唇から、つっと一筋、 血が流れ落ちた。