そう… 私は泣いていた… ―――― ――― 思い返せば1年前… 私と寛人の出会いは、新しい高校生活に期待を膨らませた春の事だった。 私は容姿端麗な寛人に一目惚れ… けれど思いを先に告げたのは、意外にも寛人の方からだった。 今思えば、寛人が本気で私の事を想ってくれていたのかさえ分からない。 それでも、あの頃の私は幸せだった… …ハズ… .