巨大な西洋鎧――ギルディウス・マキナのパイロット、木佐木・レン・クリムゾンに連れられてやって来たのは、666という謎の組織が管理する地下基地だった。
恐らく、自衛隊とは異なる軍事組織だろうとは思っている。が……いろいろなものを予想するだけの時間もないまま、ここに囚われている。かなりの秘密主義組織らしい。
ほかに情報を得ようと思えど、ここは独房なので先客すらいない。
今の真人には、したたった血の生臭さとカビや苔のにおいが、生を実感させてくれるせいぜいのものだった。
片手は自由に使えたが、手枷に繋がる鎖の長さがまた絶妙だった。鎖の端が埋め込まれている壁以外、触れることも叶わない。
独房は石造りなのだが、ペタペタとした手触りの、コンクリート固め。石ころひとつ落ちていない。ただ、ひんやりと冷たい。毎日が寒い。
が、捕縛はしても餓死させるつもりはないらしく、食事が日に三度、定時に配膳される。食器はフォークがついてくるのだが――凶器にならないよう、プラスティック製だった。
まったくもってイヤな意味で、ここの生活にも慣れてしまった、というところである。
恐らく、自衛隊とは異なる軍事組織だろうとは思っている。が……いろいろなものを予想するだけの時間もないまま、ここに囚われている。かなりの秘密主義組織らしい。
ほかに情報を得ようと思えど、ここは独房なので先客すらいない。
今の真人には、したたった血の生臭さとカビや苔のにおいが、生を実感させてくれるせいぜいのものだった。
片手は自由に使えたが、手枷に繋がる鎖の長さがまた絶妙だった。鎖の端が埋め込まれている壁以外、触れることも叶わない。
独房は石造りなのだが、ペタペタとした手触りの、コンクリート固め。石ころひとつ落ちていない。ただ、ひんやりと冷たい。毎日が寒い。
が、捕縛はしても餓死させるつもりはないらしく、食事が日に三度、定時に配膳される。食器はフォークがついてくるのだが――凶器にならないよう、プラスティック製だった。
まったくもってイヤな意味で、ここの生活にも慣れてしまった、というところである。