ワイアームが迫っている東市街地防衛線まで直通の地下レールへ到着するまでに、随行する数々のアームがB型パーツをギルディウスに装着していく。流れ作業である。

両肩にはガトリング砲が一門ずつ。腰、太ももにはミサイルポッドが取りつけられ、バックパックを挟む形で、二本の長身銃器が取りつけられる。左腕側がギルディウス用中距離マシンガンであり、右腕側のが先ほど間宮の言っていた高エネルギー長距離主砲だった。

B型装備とはつまり、この高エネルギー長距離主砲をもってして、バスタータイプという意味を持つ。装備からわかるよう、火器銃器による戦闘を主とした形だった。

『木佐木少尉』

と、無言でパネルをタイプしていた赤沢が、口を開いた。

『現場の自衛隊に、ギルディウスの銃器など、予備をすでに配送してあります。万が一はそちらを』

「あ、気が利く~ぅ!」

手を打ち合わせているうちに、機体が揺れた。どうやら、直通レールに到着したらしい。

『ギルディウス・マキナ=クリムゾン機、出撃カタパルトへ固定完了。いつでも行けます、司令!』

と間宮の声がし、

『そうか。では木佐木少尉?』

いつかと同じく、支倉が確認してくる。