男を掌に乗せたレンはギルディウスを立ち上がらせる。

一瞬、支倉はもちろん、あの手厳しく小うるさい東海林中佐も黙ってはいないだろうと予測はできたが――

(……ま。いっか)

考えるのをやめた。

どっちがおもしろいか。どっちが自分らしいかを考えて。