『報告、します。……ギルディウス・マキナ弐号機、洗脳、完了です』

「……そうか」

『あとはマキナ装甲を取りつけ、パイロットさえ見つければ、兵器として』

「使用可能か」

『はい、司令』

支倉は、「ご苦労」と相手を労った。

ついでに、レンの言葉を伝えてしまう。

「一号機……クリムゾン機パイロットからの要求だ。トレーシングシステムの反射を向上させろとな」

『……不可能では、ないです、が……その場合、パイロットへの負荷が』

「気遣いは要らんそうだ」

『……了解しました。では折を見て』

「任せる」

通信を、切った。

そして今度は苦笑した。

ニヒルな苦笑。

「弐号機がロールアウトされる、か」