ピーンポーン♪


数分もしないうちにチャイムが鳴った。



「栞!!遅くなってごめんね。」


「…いや。かなり早いけど…。」


これで遅いって…



「で?話があるんでしょ?」


あっ、そうそう。


「あのね、さっき優哉と話してたんだけど…」


あたしは奈緒にさっきあった事を話した。


本気だからって言われた事も…


優哉のことを好きかもしれない事も…



「そっかぁ…栞が疑いたくなるのも分かるけど

瀬戸くんの事、信じてみなよ。

瀬戸くんが本気だって事

分かってるんでしょ?」



うん。


ホントはそんなこと分かってた。


優哉のあの目は


顔は本気なんだって事。




信じたい。


でも、信じられないあたしがいた。