私は疑問に思ったことを悠翔さんに聞いてみた。
「雪に心配かけたくなかったから……」
と、言うのが悠翔さんの答えだった。
「でも結果としては逆に心配かけちゃったし不安にもさせちゃったけど……」
「ホントだよ……」
私はポツリと呟いた。
「凄く不安だったんだからね」
そう言って子供のように泣く私を悠翔さんは優しく頭を撫でてくれた。
「ゴメン……」
「もぅ!」
私は悠翔さんの胸をポカポカと叩いた。
ポカポカと叩いてる時に、悠翔さんにギュッと抱きしめられた。
"ズキズキ"と疼いていた胸が"ドキドキ"に変わった。