【続】貧乏姫と金持ち王子




会社の従業員駐車場に車を入れて、聖夜と紗雪を車から降ろした。


右手に聖夜、左手に紗雪と、それぞれ手を繋いで会社の中に入った。



「おはようございます……って、キャー!聖夜くんに紗雪ちゃん!」



掃除をしてた女子社員の恵子(ケイコ)ちゃんが、聖夜と紗雪を見て叫んだ。


その声に他の社員も集まって来る。



「社長……。とうとう雪ちゃんに逃げられたんっすね……」



直井くんが聖夜と紗雪の頭を撫でながら言った。



「直井くん…。クビにされたい?」



俺は思いっきり笑顔で言ってやった。



「冗談っすよ!冗談」



直井くんが笑う。


こんな冗談を言い合えるのは直井くんくらいだ。


それだけ直井くんは俺を慕ってくれてるし、俺は直井くんを信用して会社を任せれる。


頼りになる社員。