【続】貧乏姫と金持ち王子





「雪?」


「ん?」



洗い物をしてる私に悠翔さんが声をかけてきた。



「ちょっと会社に行って来るよ。その帰りに、お餅を取って来るな」


「うん」


「雪はこれから飾りつけや料理するんだろ?」


「うん」


「聖夜と紗雪も連れて行くよ」


「いいの?」



私は最後のお皿を洗い終わって、水道を止めた。



「いいよ。1人の方がはかどるだろ?帰って来たら俺も手伝うけどな」


「ありがとう」


「じゃー用意したら行って来るよ。聖夜と紗雪の服も着替えさせるから」


「うん」



そう言えば…悠翔さんも聖夜と紗雪もパジャマだ。



「聖夜!紗雪!2階でパパと一緒に服着替えようね~」



ぷっ……。


やっぱりギャップがありすぎて笑えちゃう。


悠翔さんは2人を軽々抱き上げると、2階の寝室へ行った。