【続】貧乏姫と金持ち王子




信号待ちの時、悠翔さんに肩を抱かれ引き寄せられた。


あの頃と変わらないくらい胸がドキドキしてる。



「泣かないで」



そう言って、流れる涙を指で優しく拭ってくれた。


悠翔さんの優しさも、あの頃と変わらない。



「雪?」


「ん?」



私は顔を上げて、悠翔さんの顔を見た。



「今日だけ……家に帰るまで、聖夜と紗雪のママじゃなくて、藤原雪っていう1人の女性でいて?俺だけのものになって?」



結婚して3年経つけど、悠翔さんは私がドキドキするようなことを言ってくれる。



「悠翔…さん…。私ね…今、凄くドキドキしてる……」


「俺も、ドキドキしてる」



悠翔さんは優しい笑顔でそう言った。


悠翔さんより私の方がドキドキしてるよ。


きっと……。