「雪、お疲れ様。それから……ありがとう」
照れくさそうに言う悠翔さん。
「悠翔さん。私ね、幸せだよ」
私がそう言うと、悠翔さんは私の頭を優しく撫でてくれた。
「赤ちゃん見た?」
「うん、見た。俺たちの子が1番可愛かった」
「既に親バカだね」
「そうだな」
悠翔さんがクスッと笑った。
「でも、あと1日早かったら悠翔さんと同じ誕生日だったのにね」
悠翔さんの誕生日は12月24日。
クリスマスイブ。
小さい頃からクリスマスと誕生日を一緒にされるのが嫌だと教えてくれた。
「まぁ、そうだけど…。でも元気に生まれてきてくれて良かった」
「うん」
再び、悠翔さんが私の頭を優しく撫でてくれた。