「そろそろ行って来るね」 私は時計を見ながらそう言った。 「行ってらっしゃい」 皆が笑顔で手を振ってくれた。 幼稚園までは歩いて行ける距離。 「行って来ます!」 聖夜と紗雪を真ん中に紗雪は悠翔さんが、聖夜は私が手を繋いで幼稚園に向かって歩き出した。