「ホント?」
私は顔を上げて悠翔さんを見た。
「ホント」
悠翔さんが微笑む。
良かった。
元カノが悠翔さんの子じゃなくて。
子供には罪はない。
だけど、やっぱり悠翔さんの子だと聞かされた時には衝撃を受けた。
元カノの子もちゃんとパパと会ってるみたいだし安心した。
真実を聞くのは怖かった。
でも今はスッキリした気分。
「何か安心したらお腹空いてきちゃった」
「食べてなかったの?」
「そんな気分じゃなかったから……」
「そっか。俺もお腹空いてきた。何か食べ行く?」
「うん」
私たちは笑い合った。
そして悠翔さんが唇に軽くキスしてきた。