【続】貧乏姫と金持ち王子




由香の家の呼び鈴を鳴らした。


中から由香が出て来る。



「悠翔!どうしたの?」



どうしたの?じゃないだろ?



「ちょっといいか?話したいことがある」


「う、うん……」



由香の目が泳いでる。


俺が何を話しに来たのかわかったのか、由香が慌てた。


俺は由香をチラッと見ると、中に入った。


そしてリビングの床に座る。


机を挟んで由香が座った。



「何か飲む?」



由香がソワソワしながら立ち上がろうとした。



「いや、いい」


「そう……」



由香は座り直した。