【続】貧乏姫と金持ち王子





「……あのね……今日ね……」



私はベッドに寝て、悠翔さんの方を見ながら話し始めた。


全て話し終えた後、悠翔さんは目を見開いて私を見た。



「…………」



黙ったままの悠翔さん。


違うって言って?


ねぇ?


悠翔さん?


違うって言ってよ!


彼女の子供は悠翔さんの子じゃないって……。


そう否定してよ!


私は嗚咽を吐き出しながら泣いた。



「……雪?」


「ん?」


「俺、ちょっと行って来る……」


「どこ…へ…?」


「由香のとこ……」


「や、やだ……行っちゃやだ!」



私は悠翔さんに抱きついた。



「大丈夫。話してくるだけだから」



悠翔さんは私を抱きしめると、頭を撫でて寝室を出て行った。