ニコニコしながらそんなことを言うママさん。



「言ってる意味がわかりませんが？」


「そのままよ。宮川さんと一緒にいたら、あなたも嫌われるわよ」


「だから？何なんですか？そんな子供みたいなことして楽しいですか？」



目の前のママさんから笑顔が消える。



「雪ちゃん……もういいよ……」



紗季ちゃんがポツリと呟いた。



「ううん。良くない！」



私は紗季ちゃんにそう言うと、目の前のママさんの方を向いた。



「あなたが人の友達を決める権利はない。私が誰と仲良くしようが、あなたには関係ない」



ママさんを真っ直ぐ見つめて言った。


何も言い返せないママさん。


その時、ママさんの隣にいた男の子が、



「あっ！せいやとさゆきだぁ～！」



と、言ってキッズコーナーに入って行った。


えっ？


どういうこと……？