「あの!」
私は彼女に思いきって声を掛けた。
「はい」
彼女は不思議そうに私を見る。
「もし……良かったら……その……ママ友になってもらえませんか?」
言っちゃった。
彼女は目を見開いて私を見てる。
やっぱ迷惑だったのかなぁ……。
でも目を見開いてた彼女の顔は笑顔になり「私で良ければ」と言った。
えっ?
今度は私が驚く番。
今「私で良ければ」って言ったよね?
間違いじゃないよね。
「あ、ありがとうございます!」
私は頭を下げた。
「そんな大袈裟な」
と、彼女は笑っていた。
私も頭を上げて一緒になって笑った。
ママ友が出来た。
凄く嬉しい。
これから毎日、楽しくなりそう。