「雪?」
夕方、リビングで聖夜と紗雪と遊んでると、お母さんが入って来た。
「お母さん、どうしたの?」
「今日、悠翔さんの誕生日でしょ?それにクリスマスイブだから2人で外で食事してきたら?聖夜と紗雪は私が見ててあげるから」
「いいの?」
「いいよ。聖夜と紗雪が生まれてから2人で出掛けることもなくなっちゃったでしょ?だからたまには2人で出掛けておいで」
お母さんがニコッと微笑む。
お母さんの言うように、聖夜と紗雪が生まれてからは子供中心の生活になって、悠翔さんと2人で出掛けることもなくなったな…。
「ありがとう。悠翔さんに電話してみるね」
「うん」
お母さんは聖夜と紗雪の傍に行き、音の出るオモチャで遊び始めた。
私はソファーに座って、悠翔さんに電話した。