試着室のカーテンを開けると悠翔さんがいた。
「どうかな?」
あぁ…恥ずかしい。
「雪……すっげー可愛い」
悠翔さんが私を見て真顔でそう言った。
か、可愛いだなんて。
顔がカァーと熱くなった。
店員さんも「良く似合ってますよ」と言ってくれた。
私は自分の服に着替えるために試着室のカーテンを閉めた。
服を着替えた後、ワンピースの値札を見た。
げっ!
に、に、2万5000円!?
高すぎるよ~。
私は試着室から出た。
「そのワンピースにする?」
「えっ?い、いいよ~」
私は手を左右に振った。
「どうして?」
「高すぎる……」
「そんなこと気にしてんの?」
悠翔さんがクスッと笑った。
そんなことって……。
2万5000円あったら何が出来る?
でも悠翔さんは、私の手からワンピースを取って、レジに行ってしまった。



