15の夜はティラミス・ガールズと共に

 「中学生の男の子で、誰かを幸せに出来る子なんていないっしょ?」

 
 「バイトも出来ないからデートするんだって親の金なワケだし、ましてココロだってまだまだ未熟で、利己的な恋愛しかできてないよ」

 
 「それは、そこいらの大学生にも言えるけど…」と、双子は付け足して笑った。


 「ともかく。寿くんが思ってるより、皆、不完全なんだよ」


 「それなら、より不完全な方がマシだって話!  苦悩して、葛藤して、傷ついて…」


 「それで、最初の話に戻るの!」


 「……は? というと?」