15の夜はティラミス・ガールズと共に

 「大きい声出すな」
 
 「なぁに!? 聞えない! 降りてきて!」階段の上から何らかの声は聞えるが、寿のボソボソという低い声は綾には聞えない。
 
 「お前が来い」

 「な…なぁに!?」綾は、本当は寿の声が聞えたようである。
 
 「お前が来いよ!」
 
 階段越しの少年と少女の会話は続いた。

 「え。な、何よ、急に!」
 
 「来いよ」

 「だ、だって」綾は頬を赤らめた。「へ、部屋には入らない約束じゃん。中2の時決めたじゃん…」
 
 「じゃあ帰れ。節介焼くなら、変によそよそしくするな」