「あんた、夢の終わり持っちゃってんだってな。だからここに呼ばれたんだろ?」

何のことやらさっぱりわからない。夢の終わりを持っているのなら、さっさとこの夢みたいな世界から抜け出したいものだ。

「意味がよくわからないんだけど…。」

「俺だってうみから聞いただけだよ。詳しい話聞きたきゃうみから聞きな。」

「だって…なんか急いでるみたいで一人でどっか行っちゃったんだもん。」

「ん?お城に行ったんだろ。たぶんそこに向かってるはずだから、アリスも行ってみな。」

もはや城があろうが塔があろうが驚きも出来ないが、気になることがあるとすれば変人ばかりのこの国を治めてる国王たちも、きっと変人なんだろう。

「で、お城ってどこにあるの?」

「この道を行けば着くさ。迷ったらそのへんのやつらに道を聞きな。」

正直、知らない人に話し掛けるのは気が引けるが、私にはそうするしかない。
まだ、そう簡単に家には帰れないことは簡単に予想がついた。

「じゃあ…いろいろとありがとう。お城まで行ってみる。ひとりで。」

ついてきてくれないかな、というニュアンスを含めてそう言ってみたが、頑張れよ、と笑顔で見送られ、結局またひとりで長く続く道を歩き始めた。