(桜子side) 智也がどんどん作家として売れ出し嬉しい反面、会えない淋しさが増していく。 『桜子もう帰ろう。』 せっかく久しぶりに会えたのに先輩が帰ろうっていうから堪らなく寂しかった。 『帰りたくない。』 自分でも驚くような言葉が自然に出ていた。 『じゃあ俺んち来る?』 先輩の誘いが嬉しかった。