『智也なら絶対人気なるよ。俳優やってみれば?』 ………? 桜子といれなくなると思って断ったのに…桜子が勧めるか!? 『俺は…』 『智也は芸能界に興味ないの?』 『興味ないわけじゃないけど…。俺は…今映画の挨拶回りに集中したいし。』 『そっか、残念だな。ちょっとテレビの向こうの智也が見てみたかったかも。』 そういいながら桜子は俺の肩に頭をちょこんとつけもたれかかった。