桜子と家の近くの公園で待ち合わせをした。


『ごめん、桜子待った?』


『ううん。』


2人で近くのベンチに腰掛けた。


『桜子話って?もしかしてまたあいつらが…?』


『ううん、大丈夫。あのさぁ智也芸能界に誘われたって本当?』


なんで桜子が知ってるんだろうと思いながら頭を頷いた。


『やっぱり本当だったんだ…。今日ね、編集社に原稿届けに行ったら受付の子が話してて…。それでどうするの?』


『もう断ったよ。』


『…なんで?』


なんでって?


桜子のそばにいれなくなるからじゃん。


って恥ずかしくて言えねぇし…。