『じゃあ智也と理子また明日。』


慌ててあたしは店を飛び出した。


…恥ずかしい。



『ねぇTOMOの小説見た?』


『見た見た。あれいいよね。マジやばい。』


店を出て街を歩いていると女子高生が智也の小説の話をしていた。


なんだか嬉しくなり…


そのTOMOはあたしの彼ですって言いたかった。


あたしの彼は…


…有名人なんだ。


あたしも早くTOMOみたいに有名作家になりたい。


急いで家に帰り執筆を始めた。