『どうした?桜子から誘い出すなんて。』 先輩はにやつきながら言ってきた。 『先輩笑ってる場合じゃないでしょ。今度の全国大会辞退して下さい。』 先輩は話がつかめなかったのかきょとんとした表情だった。 『お前…何いってんの?』 『先輩そんな手じゃ出れるわけないでしょ。達也に聞いたよ、バールでなんて…。このまま続けたらもっと酷くなっちゃうよ。』