………。 あたしはびっくりして口を手で覆った。 『やっぱりね。今日の智也竹刀持つ手がおかしかったから…どうしたの?』 見るからに痛々しい真っ青を通り過ぎて赤黒い痣を指さした。 『あぁこれ、昨日帰る時に転んで。』 笑いながら話す先輩 『そんな手で練習したらもっと手首痛めて試合出れなくなるよ。治るまで休みな。』 咲季さんが心配して部活を休むように言ったけど先輩は断った。