それは数ヶ月前にさかのぼる。


編集部の新井さんから出版社に来てほしいと連絡があった。


「今回高校生が書いた作品が凄く人気で高校生である智也先生に意見を聞きたいのですが」


「どんな作品なの?」


「生徒会長物語といって題どおり生徒会長に恋する子の話なんですけど。」


「ダサッ、そんな題で人気があんの?」


「はい、ただいくつか手直しをしないといけないと思うのですが。高校生からの意見とプロである先生の両意見をお願いします。」


「わかった、近いうち読んどくよ。」