「あーそんな遅い時間でもないのにもう真っ暗やなあ」 美月は店を出て大きく伸びをしながら言う。 今の季節、ホントに日暮れが早い。 「うん」 「もっと面白いことになるか、 思うてたのになあ」 もう、まだそんなこと言ってる。 そんな会話をしながらアタシたちがバス停に向かって歩いている途中、 スカートのポケットに入っている携帯が振動する。 あ。 もしかしたら。 慌ててポケットに手を突っ込んで着信を確かめる。 メールだ!