「はぁ?だれ?それ?
あんな奴、付き合ってるうちにも入らへんわ。
こっちから願い下げ」
「え、もう別れたん?」
「今のアタシの彼氏は
川端高校の自転車部の子!」
あぁ…もう美月は…。
アタシの意地悪も通じない。
「めっちゃ
スポーツマンでねぇ、
日に焼けた肌がまたいい感じー」
美月は天井を向いてその人を思い出しているように嬉しそうに話す。
つられてアタシも天井を見上げる。
グラスに入った水が光に反射して天井を照らしている。
日に焼けた肌がカッコいいって…。
響の方がずっといいと思うけど…?
やっぱり恋愛に関しては美月には敵わない。
別に競ってるわけじゃないけど。

