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「面白かったなぁ」
「うん、うん。
あの噺家のびっくりする表情がまた余計におかしくて」
「そう!
俺もそう思った!」
響とアタシは落語を聞いた後、
河原町通のファーストフードの店でハンバーガーをかじりながらさっき聞きに行った落語の感想を話していた。
日曜のせいか店内はアタシたちのような学生が多く賑やかだ。
それにしても響は本当によく笑う。
そして笑うととても幼く見える。
でもそこがまた可愛いんだけど…。
だから彼の笑顔を見ているだけでアタシも楽しくなってくる。

