「あ、なんか疲れるから敬語とか別にええし…。
それからアタシのことは設楽って呼んで?」
「そう?わかった。
俺のことは苗字では呼びにくいやろから響でかまへんよ」
学年を聞いたときなんだ、
年下か…なんて思ったけれど外見はそんなことなくてアタシよりも年上にも見える。
部活やってるからかな?
日焼けした肌とがっしりとした肩幅。
でも素直で可愛いところもあってそういうところはやっぱり年下かな…みたいな感じする。
そしてそのギャップがまた可愛くて。
それ以来アタシは彼と時々、落語を聴きに行くようになった。

